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アルナルド・ポモドーロ POMODORO, Arnaldo

代表作品 「戦闘-パルチザンのために」 ‘Una battaglia per i partigiani’ 1971, Modena, Italy 文明によって蝕まれたような裂け目を持ったブロンズの球体、アステカの暦石にインスピレーションを得た円盤、古代ギリシャ・ローマを思わせる円柱、いずれのシリーズもモニュメントとしての構築性が目を射る。ポモドーロの造形は大きなエネルギーに満ち、ドラマティックで華麗である。 1926年中部イタリア、ペーザロの近郊に生まれた。建築を学んだ後26歳のとき立体造形に転じる。50年代から60年代にかけてヴェネツィア・ビエンナーレ等の国際展で活躍、受賞を重ね、すでに30歳で国際的な名声を確立した。50年代の末にニューヨーク近代美術館でブランクーシの彫刻を見て雷に打たれたような衝撃を受けたという。その抽象に魅せられながらも、破壊の欲望が湧きあがり「破壊の内側に私の記号のすべてを注ぎ込みたい」と、完全な球体を壊し、裂け目を視覚化してみせた。「球は大きな意味での地球、胎児を抱えている胎内、命の根源ともいえる」と語っている。 80年代に入ってからは舞台装置家としても活動。箱根・彫刻の森美術館、81年のヘンリー・ムーア大賞展で大賞を受賞した「球体をもった球体」が今も芝生の斜面で輝いている。

art-culture.world/articles/mot-now-best-of-the-museum-of-contemporary-art-tokyo-東京都現代美術館