Gallery αM Gallery αM
αMのαは「未知数」をあらわし、Mは武蔵野美術大学の頭文字をとって名付けられました。 1988年に吉祥寺に開設された「ギャラリーαM」は、現代美術に主眼を置き、新人発掘とその発表の場として企画展を開催してきましたが、2002年3月に惜しまれつつも閉廊しました。美術に対する社会的受け皿が十分ではなかった状況下で、その名前が示すとおり一歩先へ視線を広げたラディカルな活動を行っており、当時の記録や展示作家の活躍の様子から、日本の現代美術を少なからず支えてきたことがうかがえます。 2002年からは、本学芸術文化学科の学生が主体となって運営する「αMプロジェクト」として、特定のスペースを持たずに展覧会活動を行い、吉祥寺時代から現在に至るまでの25年間において、25名のゲスト・キュレーターによる計200回以上もの企画展を開催してきました。このような形で活動してきたことは、商業活動を優先して行われる他の美術活動と異なり、美術の制度そのものを基盤から支えるような社会的意義の高いものではないかと考えています。