米国で多様化し、成長するアジア人の内側 Asian Population in the U.S.A.
興味深い米国の国勢調査が今日のニューヨーク・タイムズで発表されました。
日本人は案外少なく、もっと大きな数字だと思っていました。
ヨーロッパと同じように、米国も多様化の現状をどういう風にマネージするか、ある意味で、参考になります。当然、とても難しい課題です。
現在の米国の人口:3億3144万人
ニューヨーク・タイムズ、2021年8月21日
Inside the Diverse and Growing Asian Population in the U.S.
米国で多様化し、成長するアジア人の内側
引用文:
最近発表された国勢調査によると、米国ではアジア人と名乗る人の数が過去30年間で約3倍に増え、アジア人は米国の4大人種・民族グループの中で最も急速に増加しています。
しかし、ニューヨーク・タイムズ紙が国勢調査のデータを分析した結果によると、アジア人の増加に加えて、アジア人の人口は地理的に多様化し、所得、市民権の有無、政治的嗜好に大きな違いが見られるようになりました。
アジア人の人口は複雑で、国勢調査局がアジア人の出身地として挙げている東アジア、東南アジア、インド亜大陸の20以上の国にルーツを持つ2,000万人近くの人々で構成されています。
1990年には660万人だったアジア系人口は、沿岸部の都市に集中していました。30年後の現在では、そのような地域は大幅に拡大し、南部の郊外や中西部の農村部で家族が生活を営んでいるなど、アジア人人口はより広範囲に広がっています。
アジア系住民が人口の5%以上を占める郡の数は、1990年の39郡から2020年には176郡に増加しています。
各郡の人口に占めるアジア系の割合
中国:410万人
インド:400万人
フィリピン:290万人
ベトナム:180万人
韓国:150万人
日本:77万人
パキスタン:47万人
モン族:29万人
カンボジア:25万人
タイ:20万人
ラオス:20万人
バングラデシュ:18万人
台湾:17万人
ブルマ:17万人
ネパール:16万人
インドネシア:7万5千人
グループ間およびグループ内の多様性
アメリカのアジア人の多様性は、しばしば見落とされがちです。公表されている統計では、すべてのアジア人を1つのグループとみなしていますが、実際にはもっと微妙な違いがあります。
単一人種のアジア人に加えて、350万人が混血のアジア人として認識されており、米国の混血人口の4分の1以上を占めています。
混血を含むアジア系の人々の約60%は米国外で生まれ、その大部分は帰化人です。米国にいるアジア人の大多数は、帰化人または米国生まれの市民です。
more @
https://www.nytimes.com/interactive/2021/08/21/us/asians-census-us.html
その他にもご参考:
アメリカ合衆国の人口統計
https://ja.wikipedia.org/wiki/アメリカ合衆国の人口統計
こちらの方が新しい数字:
https://en.wikipedia.org/wiki/Demographics_of_the_United_States
前回、「アメリカン・アート」の定義、変化を紹介させていただきました。「流動的」な状態であると言えるかもしれません。
日本アートって、なんですか? What is Japanese Art?
https://art-culture.world/articles/what-is-japanese-art/
最後、多重国籍 Multiple Citizenshipについて:
https://art-culture.world/articles/multiple-citizenship-多重国籍/