マーク・シュピーグラー:マリオ、アーティストは引退しないよ、死ぬまで働き続けるの。 With Marc Spiegler in Zürich
昨日、久しぶりにチューリッヒでマーク・シュピーグラー (1) にお会いできました。
「お元気ですか。アート・バーゼルのグローバル・ディレクターの職を退かれて、現在、何をなさっていますか」。
短い会話の中で、「マリオ、今後の予定は?」という質問が飛び出されました。
僕はこう答えた:「今66歳で、アート・キャリアを「完結」させようとしています。70歳で引退予定ですよ。」
マーク:「マリオ、アーティストは引退しないよ、死ぬまで働き続けるのよ。」
僕:「いいえ、もう決まってあるんで、発表しましたよ。」(2)
というわけで、マークはとても元気そうで、一人のスタッフだけで、あちこち大忙しい。「アートフェアの仕事を二度もやらないぞ。もう結構です!」と、笑いながら。
ART + CULTUREの読者は、私がアーティストであることの古風でボヘミアン的な側面を受け入れず、拒絶していることをご存知でしょう。「芸術家が俺の天職だ」の神話は馬鹿馬鹿しい。アーティストを「天才」のように描くのは滑稽です。もはや過去の遺物です。
特に若いアーティスト志望者たちは、根っからのプロのアートワーカーです。ビジネス志向で、金銭的な利益ばかりを気にしています。(3)
現在の状況により、昨日のチューリッヒでのスナップショットをいくつか同封させていただきますね。
(1) マーク・シュピーグラー(1968年生まれ)は、フランス系アメリカ人のアートジャーナリスト兼コラムニストで、2012年から2022年までアート・バーゼルのグローバルディレクターを務めました。彼は、アートレビューのパワー100において、アート界で最も影響力のある人物トップ25にランクされています。
(2) 私は銀座を愛してる、銀座も私を愛してる。I love Ginza and Ginza loves me.
フェア・ウォーニング!カウントダウン:5年 Fair Warning! Countdown: 5 Years
https://art-culture.world/articles/i-love-ginza-and-ginza-loves-me/
(3) 日本ではアーティストの時代が終わった。これから、エッセンシャルワーカー、セックスワーカー、ソーシャルワーカーと同じ、アートワーカーになる。
We have to change in Japan the word “artist” into the word “Art Worker” (similar to “Essential Worker”, “Sex Worker” or “Social Worker”)
https://art-culture.world/articles/japanese-art-worker-日本-アートワーカー/