Art + Culture

バイクでナポリ→東京!憧れロサリア・イアゼッタ教授:究極のソーシャル&アーティスティック・スカルプチュア、無国境と無恐怖の世界を見せる Napoli-Tokyo by bike! The ultimate social & artistic sculpture by admirable Prof. Rosaria Iazzetta, showing us a world without borders and fears

ロサリア・イアゼッタ Rosaria Iazetta ナポリー 東京 by バイク Napoli - Tokyo by bike
ロサリア・イアゼッタ Rosaria Iazetta ナポリー 東京 by バイク Napoli - Tokyo by bike

皆さまに質問です。日本でヨーロッパの自動車ナンバープレートをつけている車をご存知ですか?

つまり、ヨーロッパから日本まで直接走ってきた車に出会ったことがありますか?

ロサリア・イアゼッタのバイクのイタリア・EUのナンバープレート
イアゼッタのバイク、イタリア・EUのナンバープレート

ドイツからシベリア鉄道を使って初来日して以来、いつかやってみたいと思っていた私の夢は、憧れ日伊彫刻家のロサリア・イアゼッタ教授によって先に実現されてしまいました。
信じられない出来事です!UNBELIEVABLE!

それもなんとイタリアのナポリから13カ国54都市(プレスリリースにより)を経由し、東京(最終的には、ナポリと同じ山の景色を持つ盛岡市)まで、ユーラシア大陸をバイク(!!)で横断してきたロサリア・イアゼッタさん。
彼女は我々に、女性のパワー、人間のエスティーム、様々な妨害・障害を超える、リスクと準備に関して冷静さを保ち、夢を叶えることを見事に実践してみせてくれました。

6月27日にナポリを出発し、その距離、なんと約15.000kmでした!

ロサリア・イアゼッタのバイクの旅、イタリアー日本
ロサリア・イアゼッタのバイクの旅、イタリアー日本
バイクの旅の跡
バイクの旅の跡

それは孤独の旅であり、寒さと戦い、しかもモトクロス用ではないバイクのエンジンで砂漠・ぬかるみの道を走りぬけ、時には怖い男性から身を守り、旅の経費も考え、つらいことがあっても乗り越えなければならない強い精神力が必要でした。

ロサリア・イアゼッタのfacebookより
ロサリア・イアゼッタのfacebookより
ロサリア・イアゼッタ
旅中

運転中の映像
https://www.instagram.com/p/BmzJnW2lN1k/

3° Racconto Kazkhakistan/Mongolia/China – yellow horse evolution project

ぬかるみの道
ぬかるみの道

https://www.instagram.com/p/BnPVgqyFUq3/

カザフスタン
カザフスタン

そんな旅の中でも、沢山のもてなしの心と出会えたイアゼッタさんは、企画した「yellow horse project」を用いて、広範囲のアート関係、現地の女性活動家や、様々な背景の中で生きる女性達に、インタビューを重ねます。

その映像編集作業が、これからナポリで行われる所で、このドキュメンタリーは、来年4月に発表予定だそうです。「人間の条件」 (condizione umana)として、面白い検討・解釈の期待ができ、ロサリアの興味深い作品を是非とも東京で上映してほしいです。

もちろん好意的にロサリアのアート・プロジェクトに敬意を表します。
彼女の理想主義も好きです。
国境無き世界、戦争無き状態、フェミニズムの可能性、女性のアート・パワー、ソーシャル・エンゲージメントのアート実践、様々な「文化」に対しての差別無き愛情表現を尊重します。

しかし、私はバイクでのユーラシア大陸の旅に関して、ある疑念が心に生じました。現代アート・コンテクストの中で、このような危険性を持つ旅が本当に必要だったかどうかです。

日本では、競争社会・経済界から離脱し、不快な現実を拒絶し、アウトサイダー的に生き、最終的に会社に所属しないアーティストが多いです。
また、art loverと接する中で感じるのは、皆さん優しい性格をお持ちであるということです。
たとえば「一生懸命頑張ります」という忖度は、日本社会のアノマリーとして非人間らしい精神を表していると思います。

言わせていただきたいのは、ロサリアの危険なバイク旅は「芸術のための芸術」(l’art pour l’art、art for art’s sake、vissi d’arte)で、必要なかったです。

彼女が、東京に無事に着いたその時、喜びと同時に、私の目から「イタリア」の涙が流れ、「無理に頑張らなくてもよかったのに」という感情的な、レッジョ・ディ・カラブリア出身の母を持つ、私の本音が出てしまいました。

しかし、もしかすると、日本語が堪能であるイアゼッタ教授は、大学生や自分自身の為に、「Reale Skulptur/Plastik」より、ジェンダー論を用いて、もう一つの(Joseph Beuysの)「Soziale Plastik」を物的証拠として、我々に見せたかったのかもしれません。

自らの実存の限界を知る冒険旅行において、他者・初対面の人の眼差し、顔の表情、身体言語、意思の疎通を意識し、(平和的な)信頼関係を作りあげる普遍的真理が必要不可欠だったでしょう。
結局は、ロサリア・イアゼッタ自身の魅力的なアート・ステートメントで完成(完走)出来たのだと感じました。

東京、2018年11月12日
亜 真里男

ロサリア・イアゼッタのホームページ
http://www.rosariaiazzetta.com
YELLOW HORSE PROJECT
http://www.rosariaiazzetta.com/yellow-horse-project
日本語:
http://www.rosariaiazzetta.com/yellow-horse-project?showall=&start=6
インスタグラム
https://www.instagram.com/rosaria_iazzetta/

橋本かがり HASHIMOTO Kagari (HASHIMOTO ART OFFICE) + ロサリア・イアッゼッタ Rosaria Iazzetta (YELLOW HORSE PROJECT)
橋本かがり HASHIMOTO Kagari (HASHIMOTO ART OFFICE) + ロサリア・イアッゼッタ Rosaria Iazzetta (YELLOW HORSE PROJECT)
Tokyo Art Beat TAHARA Xin + Rosaria Iazzetta
Tokyo Art Beat TAHARA Xin + Rosaria Iazzetta
#rosariaiazetta #yellowhorseproject
#rosariaiazetta #yellowhorseproject
東京新宿 Tokyo Shinjuku
東京新宿 Tokyo Shinjuku
ロサリアのカメラで
ロサリアのカメラで
From Italy to Japan
from Italy to Japan