Art + Culture

日本初、夫婦で文化勲章。日展理事長の奥田小由女先生におめでとうございます For the First Time in Japan, Wife and Husband Received the Order of Culture. Congratulations to Chief Director of NITTEN: Maestra OKUDA Sayume

日展理事長 奥田小由女 OKUDA Sayume 「天空への祈り」2015年、部分
日展理事長 奥田小由女 OKUDA Sayume 「天空への祈り」平成27年、部分

「文化の日」の間もなく:文化勲章の親授式で、皇居にて行われます。 天皇陛下から受章者に文化勲章が授与され、引き続き内閣総理大臣から受章者に勲記が伝達されます。

コロナ時代の「芸術の秋」。毎年この時期に、東京六本木の国立新美術館で日本美術展覧会(日展)が行われ、現在、22日まで開催中でございます。

先月28日の朝日新聞朝刊、32ページ。令和2年度の文化勲章を人形作家でいっらしゃる奥田小由女先生の受章が決まりました。おめでとうございます。

朝日新聞朝刊令和2年10月28日、文化勲章受章者
朝日新聞朝刊、令和2年10月28日、文化勲章受章者
朝日新聞朝刊令和2年10月28日、文化勲章受章者 奥田小由女氏
朝日新聞朝刊、令和2年10月28日、文化勲章受章者 奥田小由女氏
令和2年度 文化勲章受章者 人形作家 奥田小由女氏
令和2年度 文化勲章受章者 人形作家 奥田小由女氏

文化勲章に橋田壽賀子さんら5人
NHK 令和2年10月27日 13時29分 エンタメ
今年度の文化勲章の受章者に脚本家の橋田壽賀子さんなど5人が選ばれました。
文化勲章を受章するのは次の方々です。

引用文:
人形作家の奥田小由女さん(83)。
従来の人形の枠を超えた現代感覚に満ちた作風が評価されるなど、日本を代表する人形作家として多くの秀作を発表するとともに、工芸界の発展に尽力し続けています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201027/k10012682821000.html

アップデート、令和2年11月3日 14:00 + 14:30

文化勲章の親授式 彫刻家の澄川喜一氏ら5人が受章
2020年11月3日 12時19分 + 13時46分
文化の日の3日、皇居で文化勲章の親授式が行われ、彫刻家の澄川喜一さんらに、天皇陛下から文化勲章が贈られました。

文化勲章の親授式、天皇陛下 The Japanese Emperor himself presents the honor at the award ceremony, which takes place at the Imperial Palace on the Day of Culture (November 3)
文化勲章の親授式、天皇陛下 The Japanese Emperor himself presents the honor at the award ceremony, which takes place at the Imperial Palace on the Day of Culture (November 3)

今年度の文化勲章の受章者は、
▽全国各地のモニュメント制作や「東京スカイツリー」のデザイン監修など、優れた作品を発表し続けた彫刻家の澄川喜一さん(89)。

▽和歌文学と中世文学の研究で顕著な業績をあげた東京大学名誉教授の久保田淳さん(87)。

▽現代感覚に満ちた作風が評価される日本を代表する人形作家の奥田小由女さん(83)。

文化勲章の親授式、天皇陛下 The Japanese Emperor himself presents the honor at the award ceremony, which takes place at the Imperial Palace on the Day of Culture (November 3)
文化勲章の親授式、天皇陛下 The Japanese Emperor himself presents the honor at the award ceremony, which takes place at the Imperial Palace on the Day of Culture (November 3)
文化勲章 Order of Culture. 天皇陛下 The Japanese Emperor himself presents the honor at the award ceremony, which takes place at the Imperial Palace on the Day of Culture (November 3)
文化勲章 Order of Culture. 天皇陛下 The Japanese Emperor himself presents the honor at the award ceremony, which takes place at the Imperial Palace on the Day of Culture (November 3)
親授式は、午前10時半から皇居正殿松の間で行われ、奥田小由女さんら3人に天皇陛下から文化勲章が手渡されました
親授式は、午前10時半から皇居正殿松の間で行われ、奥田小由女さんら3人に天皇陛下から文化勲章が手渡されました

▽「おしん」や「渡る世間は鬼ばかり」など、長年にわたって優れた脚本を世に送り出した脚本家の橋田壽賀子さん(95)。

▽不純物を含んだ金属などを冷却していく中での電気抵抗の変化について、原因を解明した東邦大学名誉教授の近藤淳さん(90)の
5人です。

親授式は、皇居・宮殿の「松の間」で、全員がマスクを着用するなどして行われ、天皇陛下から出席した3人の受章者に、たちばなの花にまが玉をあしらった文化勲章が贈られました。

このあと、受章者を代表して澄川さんが「心から御礼申し上げます。大変名誉なことで、皆さん喜んでおられます」とあいさつしました。

これに対して天皇陛下は「長年努力を重ね、大きな業績をおさめられ、文化の向上に尽くされたことを、まことに喜ばしく思います」と、お祝いのことばを述べられました。

式のあと、受章者たちは文化勲章をつけて宮殿の前で記念撮影に臨み、受章の喜びをかみしめていました。

皇居では、例年、天皇皇后両陛下が受章者らを招いて茶会を催されますが、ことしは感染拡大防止のため行われないということです。

受章者が記者会見
文化勲章の親授式のあと、宮内庁で受章者の記者会見が行われました。

この中で澄川喜一さんは「大変光栄です。大学に入学した際、彫刻の先生から『人のまねをするな』と言われショックでしたが、非常にいいことばをもらったと思って頑張ってきました。命の続くかぎりいろんなことをやってみたい」と述べました。

久保田淳さんは「昔の人が書き残したものの一語一句を読み返して自分なりに考え、故人の思いをお伝えできればと思ってきました。古典文学の注釈を中心に続けていきたいです」と話していました。

亡くなった夫もかつて文化勲章を受章した奥田小由女さんは「夫婦そろっていただくとは思ってもいませんでした。初めてのことだと知り、うれしさとともに責任も感じています。日本の文化のよさを世界に発信できるよう努めていきたい」と話していました。

文化勲章受章者 奥田小由女氏 ー 日本の文化のよさを世界に発信できるよう努めていきたい
文化勲章受章者 奥田小由女氏:「 日本の文化のよさを世界に発信できるよう努めていきたい」
令和2年度文化勲章の親授式 奥田小由女氏 (左側) NHK NEWS スクリーンショット 令和2年11月3日
令和2年度文化勲章の親授式 奥田小由女氏 (左側) NHK NEWS スクリーンショット 令和2年11月3日
式のあと、受章者たちは文化勲章をつけて宮殿の前で記念撮影
式のあと、受章者たちは文化勲章をつけて宮殿の前で記念撮影

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201103/k10012693391000.html?utm_int=news-culture_contents_list-items_001


アップデート:

朝日新聞朝刊、令和2年11月4日ページ26、文化勲章受章者 人形作家 奥田小由女氏
朝日新聞朝刊、令和2年11月4日ページ26、文化勲章受章者 人形作家 奥田小由女氏

ご存知のように、平成26年から日展理事長としてお務めになっており、昨年は、前横浜美術館館長 逢坂恵理子氏と共に日展テープカット・オープニングセレモニーで姿を現されました。

逢坂恵理子と日展
前横浜美術館館長、国立新美術館館長 逢坂恵理子氏@日展、令和元年11月1日
日展令和元年11月
日展、令和元年11月、fbスクリーンショット

日展オープニングなう。テープカットを行う逢坂恵理子国立新美術館館長、奥田小由女日展理事長、宮田亮平文化庁長官(左より)

日展令和元年
日展、令和元年11月、fbスクリーンショット

日展オープニングなう。開会の挨拶を行う宮田亮平文化庁長官。「来期は東京五輪で文化振興としても日本博があります。我が国の芸術のレベルの高い日展のような文化を海外に知らせたい」
Commissioner of the Agency for Cultural Affairs MIYATA Ryohei: A culture like “high level artists’ group NITTEN” should be known in foreign countries. (what ever that means…)

奥田小由女日展理事長と宮田亮平文化庁長官の対談、平成29年
奥田小由女日展理事長と宮田亮平文化庁長官の対談、平成29年

朝日新聞「喜びの声」の記事を引用させていただきます。
「昭和63年に日展文部大臣賞、平成2年に日本芸術院賞を受賞。」
しかし、一番驚く出来事となっているのは、日本初のご夫婦で文化勲章!
令和2年10月27日の中国新聞より:
文化勲章2人、沸く中国地方 奥田小由女さんと澄川喜一さん
引用:
「中国地方に27日、歓喜と祝福の声がこだました。文化勲章を受ける人形作家の奥田小由女さん(83)は三次市で高校卒業まで過ごした。彫刻家の澄川喜一さん(89)は島根県吉賀町出身で、岩国市の高校を卒業した。つながりのある人たちは、豊かな自然や文化に抱かれて育った2人の変わらぬ郷土愛や人柄を思い起こし、末永い創作活動へエールを送った。
 ▽【奥田さん】美術界リード「誇り」 三次、交流児童の「心に財産」
 小由女さんと、同郷の夫で1984年に文化勲章を受章した日本画家奥田元宋さん(2003年に90歳で死去)の作品を所蔵する奥田元宋・小由女美術館(三次市)。植田千佳穂館長(66)は「旺盛な創作活動を続ける一方、元宋先生と同じ日展理事長として美術界をリードする大きな存在。受章は郷土の誇りだ」と吉報に声を弾ませた。」
続き:
https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=694006&comment_sub_id=0&category_id=112

The Chugoku Shimbun スクリーンショット
The Chugoku Shimbun スクリーンショット
令和2年度 文化勲章受章者 人形作家 奥田小由女先生、広テレ、スクリーンショット
令和2年度 文化勲章受章者 人形作家 奥田小由女先生、広テレ、スクリーンショット
日本画家 故・奥田元宋 と 人形作家・奥田小由女、広テレ、スクリーンショット
日本画家 故・奥田元宋 と 人形作家・奥田小由女、広テレ、スクリーンショット
昭和59年に夫の日本画家 故・奥田元宋さんも文化勲章を受章
昭和59年に夫の日本画家 故・奥田元宋さんも文化勲章を受章

日本画家 奥田元宋 OKUDA Genso(明治45年ー平成15年)
https://ja.wikipedia.org/wiki/奥田元宋

奥田小由女さん 文化勲章受章決定 夫婦で初
三次ゆかりの人形作家・奥田小由女さんが夫の日本画家の故・元宋さんに続き、「文化勲章」を受章することが決まった。夫婦の受賞は初めて。2人の郷土・三次市には、「奥田元宋・小由女美術館」がある。小由女さんは作家としてデビューして間もなくから「白の時代」と言われる人形の枠を超えた工芸作家として、高く評価されていた。小由女さんは受賞の知らせに、「本当に夢のような感じで、責任と言うか胸がいっぱいで、多くの皆さんに支えられてきたことを心から感謝している」と語った。
https://www.news24.jp/nnn/news86619163.html

平成30年。当時の秋篠宮・同妃両殿下が六本木で「改組 新 第5回 日本美術展覧会」をご訪問下さり、奥田小由女先生の「海から天空へ」の前で、作品にご興味を示す会話の記録写真は非常に印象的でございます。

平成30年11月12日、当時の秋篠宮・同妃両殿下が六本木で第5回日展をご訪問
平成30年11月12日、当時の秋篠宮・同妃両殿下が六本木で第5回日展をご訪問

この機会に、平成25年から平成30年までに発表なされた奥田先生の日展出品4作を、喜んで紹介させていただきます。

日展理事長 奥田小由女 OKUDA Sayume 「海から天空へ」2018年
日展理事長 奥田小由女 OKUDA Sayume 「海から天空へ」平成30年
日展理事長 奥田小由女 OKUDA Sayume の人形作 2016年
日展理事長 奥田小由女 OKUDA Sayume の人形作 平成28年
日展理事長 奥田小由女 OKUDA Sayume 「天空への祈り」2015年
日展理事長 奥田小由女 OKUDA Sayume 「天空への祈り」平成27年
日展副理事長 奥田小由女 OKUDA Sayume 「晨に明けゆく」2013年
日展副理事長 奥田小由女 OKUDA Sayume 「晨に明けゆく」平成25年

アップデート、令和2年11月7日:

日展理事長 奥田小由女 OKUDA Sayume の人形作 「命を守る」”Protect Your Life” 令和2年 (改組 新 第7回 日本美術展覧会)
日展理事長 奥田小由女 OKUDA Sayume の人形作 「命を守る」”Protect Your Life” 令和2年 (改組 新 第7回 日本美術展覧会)

突撃!!晴れ晴れ瀬戸内市「瀬戸内市立美術館 奥田小由女展」

いつもでしたら「日展の日 」(11月11日、無料鑑賞日)に伺うのですが、本年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から実施しないこととなったそうです。それでは、まもなく現場で日展の先生たちと再会できることを楽しみにしております。
東京、文化の日、令和2年11月3日 
亜 真里男


アップデート:

人形作家の奥田小由女さん 夫婦で名誉県民に 広島
2021/10/1(金)

人形作家の奥田小由女さん 夫婦で名誉県民に
人形作家の奥田小由女さん 夫婦で名誉県民に (screenshot, CCCS)

三次ゆかりの人形作家、奥田小由女さんに名誉県民の称号が贈られました。夫妻で名誉県民に選ばれるのは初めてです。

県庁に招かれた奥田小由女さん(84)は新たにロビーに飾られた自らの肖像写真のもとに案内されました。

(奥田小由女さん)
「(夫の元宋さんと)上下にありますよとお電話くださるんですよ皆さんがね、初めて見せていただいて感激です」

名誉県民に選ばれた人形作家の奥田小由女さん(84)は三次市吉舎町育ちで去年、文化勲章を受章しています。

夫で18年前に亡くなった日本画家の元宋さんは1989年に名誉県民になっていて夫婦で贈られたのも女性が選ばれるのも初めだということです

(奥田小由女さん)
「私の残された人生をこういう栄誉いただいたことに恥じないような製作をしていきたいと思っております」

https://news.yahoo.co.jp/articles/00bf5c53a0c55a131c18e8fb0b7df135344aaf10
https://news.yahoo.co.jp/articles/00bf5c53a0c55a131c18e8fb0b7df135344aaf10/images/000