Art + Culture

亜 真里男「風花 wunderBAR」 Mario A "KAZAHANA wunderBAR"

亜 真里男 Mario A「風花 wunderBAR」展
亜 真里男 Mario A「風花 wunderBAR」2023年

風花の誕生から43年。その中で、33年間飲み仲間…wow…として過ごしてきた。 日本の文化のベクトルを定め、影響を与える東京の「施設」、風花。そんな数多くの多彩な主人公の一人になれて光栄に思っています。
私は日本での40年間で、純文学の小説家のための文化の橋を築くことができました。井伏鱒二、野間宏、大江健三郎、津島佑子、中上健次、古井由吉、村上龍+春樹、島田雅彦、吉本ばなな、多和田葉子などなど、名前を挙げるときりがない。
また、私は「日本現代アート透明賞」(JCATP)を設立しました。美術批評家 市原研太郎をして「マリオ・A 永久革命家としての日本のアーティスト」と言わしめ、そして、その進化の過程でNo.1現代アート・ブロガーに。
「風花 wunderBAR」はKIKUKOさん、aka MoonSoonさん、と一緒に制作した、純文学的で、重層的で、洒脱で、ソフィスティケイティドな、間違いなく高い芸術的センスを持つ、こちらの新作品群です。
Nessun maggior dolore che ricordarsi del tempo felice nella miseria。
風花の紀久子さまに、尊敬と憧れと愛を込めて、真剣に、誠実に捧げます。
新宿、令和5年3月1日
亜 真里男

◆「風花 wunderBAR」
2023年3月1日〜15日
12:00〜18:00(日休)

12-18時のあいだは、ご希望の方にはワンドリンク1,000円にて、お飲み物(おつまみ付き)をご提供いたします。
また、Mario & MoonSoonも18時以降は飲む予定ですので、18時以降もバーとして上記料金にてご利用いただきながらご鑑賞いただけます。
※ 風花の通常の営業時間20時ごろ以降は別途チャージ料金がかかります。

風花
営業時間:20時〜 (日休)
東京都新宿区新宿5-11-23
新宿3丁目駅C7出口より徒歩4分

◆プロフィール
・亜 真里男 Mario A
日本のアーティスト、ネオ・ジャポニスム アーティスト
1959年バーデン・スイス生まれ。ベルリン美術大学中退後、ベルリン大学修士修了。ベルリン芸術アカデミー(ドイツ)、チューリッヒ・リートベルク美術館(スイス)、アムステルフェーン・モダーンアーツ美術館(オランダ)、東京都現代美術館他で作品発表。
作品集:「Prélude à la Japonaise」松浦理英子 (文) 1996年、「F THE GEISHA」多和田葉子 (文) 1999年、「ma poupée japonaise」島田雅彦 (文) 2001年、「マリオ・A 日本美術家」市原研太郎 (解説) 2004年、「The World Is Beautiful」2006年、「The situation is under control」市原研太郎 (解説) 2016年、「néo japonisme 1996-2019」2019年、他多数
https://marioa.com

・朴文順 MoonSoon Park
1974年、愛知県生まれ。在日コリアン3世。
早稲田大学第一文学部卒業後、新宿のバー風花のカウンターに立つこと10年。合間あいまに世界を旅する。
早稲田文学編集室、多摩美術大学芸術人類学特別研究員、日中韓文学フォーラム事務局などを経て、Passion, Fun, Wisdom を求め、2022年に Varieté MoonSoon を発足。
https://varietemoonsoon.com/

・風花
1980年創業のバー。開店にあたって、同じ新宿5丁目に1961年からある「風紋」から一字をいただいたという。作家や編集者など出版関係者、美術関係者が多く訪れる店となる。 2000年の秋に古井由吉氏が後輩の作家らに呼びかけ、古井氏がホスト役を務め、ゲストの 作家を招いての自作朗読会を年に3回開催。2019年まで全30回にわたり続けられた。古井氏の逝去後も島田雅彦氏らが中心となり、現在も不定期で開催されている。

風花 wunderBAR

MoonSoon Park

Mario A、Mario Ambrosius、亜 真里男……あなたはいくつもの名前を持つけれど、人生の先輩であるあなたのことを、出逢ったときからずっとマリオさん、と呼んできた。だけど、いまは「マリオ」と呼んでいる。

マリオとわたしには共通点がいくつかある。
わたしたちの名前は M からはじまる。
芸術を信頼している。
この国においてエイリアンであるということ。
そして、わたしたちは風花で出逢った。

マリオとわたしのちがいは、マリオはイタリア人でドイツ人で日本人だと自身のことを定義しているように感じられるけれど、わたしはじぶんのことを韓国人とも日本人とも思っていないことだ。
それは決定的なちがいのようだが、鏡のようでもあると感じる。
わたしの右目はあなたの左目で、腕の傷は反対側にあり、わたしが左に首を傾げるとあなたは右に傾げている。際限なく近づけるような気になるけれど、けして交わらない。

20代のころ、よくマリオに写真を撮ってもらった。
と言っても、わたしは主役ではなく、マリオには「MOMENTAUFNAHMEN MODERNER JAPANISCHER LITERATUR (現代日本文学)」というドイツで出版された作品集があり、その延長線上にあるような、古井由吉氏がホストを務め、毎回ゲストの作家を招く、風花での朗読会をマリオは記録していた。わたしはそのなかにバイプレイヤーとして幾度か登場したに過ぎない。

四十年以上の歴史のある風花で、わたしは若いころ、約十年間カウンターのなかにいた。
わたしは、じぶんには故郷がないと感じている。国籍は韓国で、生まれ育ったのは日本だけれど、世界のどこにもじぶんの居場所はないと思っていた。生家からもとにかく離れたくて、大学進学を理由に東京に出てきた。じぶんはどこに居ても異邦人なのだと自認しながら、大学を卒業しても就職もせずにお金を貯めては世界を放浪していた。

そんなときに、風花に拾ってもらった。毎晩、カウンター越しに文学や美術や映 画や政治について議論のシャワーを浴びた。
風花はわたしにとって学校だったし、居場所のないわたしの home だった。そして風花の店主である紀久子さんはわたしのもうひとりの母だ。

マリオの写真はわたしにとってはとくべつで、なかでも、朗読を終えた津島佑子氏が、とてもリラックスした様子で、自然な笑顔でわたしとふたりでいるところを収めてくれた一枚を、わたしはながらく自宅のデスクの前に飾っていた。額装はせず、カレンダーや映画のチケットと並べて、剝き身のままのモノクロのプリントを鋲で刺していた。そんなふうに身近に置いておきたかった。
まるで強迫観念のように I am alive.と、じぶんに言い聞かせているけれど、生はみずからの意思によるものではない。
ありとあらゆる生が、みずからの意思とは無関係だ。わたしは日本に外国人の女として生を受けた。これははっきり言って受難だ。女と生まれたからには誰かの「娘」であるのだが、太宰治の娘であることほどの受難があろうか。じぶんがなぜこうした受難を蒙るのかという思いを抱く思春期に、津島佑子の作品はわたしにとってシンパシーを超えて信仰に似たものだった。
津島さんが亡くなり、葬儀にも参列したけれど、わたしは所在なかった。津島佑子になりたかったわけではない。彼女の、社会への眼差しはとても厳しく、その厳しさに惹かれたのも事実だけれど、やはり、とても難しいひとだとも感じていた。けれど、マリオの写真のなかにいる津島さんはとても自然に微笑んでいた。こんな表情を引き出せるひとを、わたしはマリオ以外に知らない。葬儀からしばらくして、いつも身近にあったその写真をスキャンしてマリオに送ると、マリオは、この鋲の穴が愛おしい、ここにきみの愛を感じる、と言った。
あなたの言うとおり、そのちいさな穴にはわたしの愛があった。

津島佑子 TSUSHIMA Yuko 朴文順 MoonSoon Park
津島佑子 TSUSHIMA Yuko & 朴文順 MoonSoon Park

マリオとはながらく直接会っていなかったのだけれど、こうしてときどき連絡を取っていた。

世界的に流行する感染症には、文学のなかで出逢った。
カミュ、ポー、メルヴィル、ダニエル・デフォー、ガルシア゠マルケス、あるいは、もっと遡って「カンタベリ物語」や「源氏物語」……。まさかじぶんが生きている時代にこうした感染症の世界を経験するとは思っていなかった。

触れ合うことを禁じられるようなパンデミックの世界を経験して、ひとは「触れる」ことを求めていることを自覚する。この感染症は、罹患したひとが二週間誰にも会わなければ死に絶えるのだ。なのに、発生からもう三年以上経っても消滅していない。ひとはひとりでは生きられないのだ、とウイルスが教えてくれている気がする。

二重国籍が認められない日本。マリオがパンデミックの最中に仕事の関係でヨーロッパに行ってきている間、日本政府は日本の永住権を持つマリオを含めたすべての外国人に入国禁止の措置を取った。マリオは日本に居所を持ち、もちろん日本に納税し、保険にも加入しているのに。このマリオが受けた差別が原因のひとつとなって、マリオは日本女性と離婚した。
やっと帰ってきた久しぶりの日本で、彼は新宿を歩いた。ゴールデン街、馴染みの店。だけど、風花の扉は閉じられていた。マリオが訪れたのは緊急事態宣言中に店を閉めていた風花だった。
「MoonSoon、変わらず過ごしている?紀久子さんは元気ですか?」と、マリオから連絡があった。「ひさしく会っていないよね」「会いたいですよね」そんなやりとりを何度かかさねて、再会の場は、営業を再開した風花になった。その再会に際してマリオは撮影をしよう、と言う。
撮影…? マリオはしばらく写真からは遠ざかっていたはずだった。彼の創作の関心は写真から絵画の制作に移ったのだと思っていた。それが、十年振りの風花での再会の場で、わたしを撮るというの?

ひとは、じぶんの出生を自身で選択することができないのに、たった一度きりしか生きられない。わたしはもうじぶんの生を否定はしていないけれど、いつもずっと、わたしがわたしでなかったなら、どんな人生だったのだろうと考えずにはいられない。マリオはわたしのその欲望を感じ取っていた。だから、わたしはマリオの誘いに乗って、レンズ越しの世界で、わたしではない、べつのだれかの生を生きることにしたのだ。
ほかでもない、風花というステージがこのシリーズの最初の場だったのは、まさに feel like home だったからだ。わたしは、とても安心して、それに続く撮影も、一つひとつ物語を描くように、時間をかけて、マリオと文学や映画や音楽について語りあってつくっていった。

これは、わたしであって、わたしではない。
多くの作家が風花で経験したこと、あるいは風花を舞台に描いてきた作品のように、風花という場を媒介に、マリオとわたしがつくりだした、夢でも現でもない、もうひとつの世界だ。

風花 wunderBAR2
「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
風花 wunderBAR3
「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
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「風花 wunderBAR」作 by 亜 真里男 Mario A、2023
MoonSoon Park by Mario A, 2010
MoonSoon Park by Mario A, 2010
2010
2010
2010
2010
風花104
古井 由吉 FURUI Yoshikichi
古井由吉 FURUI Yoshikichi
風花15
風花100
風花
風花
矢野優 YANO Yutaka
矢野優 YANO Yutaka
矢野優 YANO Yutaka
矢野優 YANO Yutaka
風花12
NAKAGAMI Nori 中上紀
NAKAGAMI Nori 中上紀
中上紀 NAKAGAMI Nori
中上紀 NAKAGAMI Nori
NAKAGAMI Kenji by Mario A
NAKAGAMI Kenji by Mario A
中上健次 NAKAGAMI Kenji
中上健次 NAKAGAMI Kenji
NAKAGAMI Kenji 中上健次, TSUSHIMA Yuko 津島佑子, OE Kenzaburo 大江 健三郎 by Mario A
NAKAGAMI Kenji 中上健次, TSUSHIMA Yuko 津島佑子, OE Kenzaburo 大江 健三郎 by Mario A

参考へ:
大江健三郎と私 Me and OE Kenzaburo
https://art-culture.world/articles/kenzaburo-oe-kenzaburo-大江健三郎/

津島佑子 TSUSHIMA Yuko
津島佑子 TSUSHIMA Yuko
津島佑子 TSUSHIMA Yuko
津島佑子 TSUSHIMA Yuko
柄谷行人 KARATANI Kojin by Mario A @ KAZAHANA 風花 2017
柄谷行人 KARATANI Kojin
柄谷行人 KARATANI Kojin by Mario A @ KAZAHANA 風花
柄谷行人 KARATANI Kojin
Sudden entertaining SUMO-performance, after leaving Kazahana 2017
Sudden entertaining SUMO-performance, after leaving Kazahana, 2017

Literatur Abend @ KAZAHANA 風花. NAKAGAMI Nori 中上紀, KARATANI Kojin 柄谷 行人

Literatur Abend @ KAZAHANA 風花 NAKAGAMI Nori 中上紀, KARATANI Kojin 柄谷 行人

Literatur Abend @ KAZAHANA 風花 NAKAGAMI Nori 中上紀, KARATANI Kojin 柄谷 行人

参考へ:
日本人、外人、行人。柄谷と俺 KARATANI KOJIN
https://art-culture.world/articles/karatani-kojin-柄谷行人/

川村二郎 島田雅彦 @ 朝日新聞 1991年11月26日
「川村二郎・島田雅彦」by 高橋源一郎 @ 朝日新聞夕刊 1991年11月26日
風花14
島田雅彦
島田雅彦 SHIMADA Masahiko
島田雅彦 SHIMADA Masahiko
風花13
島田雅彦 @ 風花
島田雅彦 SHIMADA Masahiko @ 風花 KAZAHANA
風花100

朗読会@風花:三人の小説家、滝口悠生さん、古川日出男さん、島田雅彦さん

島田雅彦
高橋 源一郎 TAKAHASHI Genichiro
高橋 源一郎 TAKAHASHI Genichiro
吉本ばなな YOSHIMOTO Banana
吉本ばなな YOSHIMOTO Banana
村上 龍 MURAKAMI Ryu
村上 龍 MURAKAMI Ryu
山田 詠美 YAMADA Amy
山田 詠美 YAMADA Amy
後藤 明生 GOTO Meisei
後藤 明生 GOTO Meisei
風花11
加賀 乙彦
加賀 乙彦 KAGA Otohiko
小田 実 ODA Makoto
小田 実 ODA Makoto

see also:
新作「ベ平連 & ジェーン・フォンダ」 New Work “BEHEIREN & Jane Fonda”
https://art-culture.world/articles/new-work-beheiren-jane-fonda/

瀬戸内 寂聴 SETOUCHI Jakucho
瀬戸内 寂聴 SETOUCHI Jakucho
風花103
ITO Hiromi in Berlin
ITO Hiromi in Berlin
ITO Hiromi in Berlin Poetry Reading
ITO Hiromi in Berlin, Poetry Reading
伊藤 比呂美 ITO Hiromi
伊藤 比呂美 ITO Hiromi
風花100
風花101
風花102
TAWADA Yoko in New York
TAWADA Yoko in New York
島田雅彦 SHIMADA Masahiko
島田雅彦 SHIMADA Masahiko
埴谷 雄高 HANIYA Yutaka
埴谷 雄高 HANIYA Yutaka
後藤 明生 GOTO Meisei
後藤 明生 GOTO Meisei
in memoriam
❤️ in memoriam ❤️

Dear readers of ART+CULTURE,
probably you could de-code my new body of work 「風花 wunderBAR」”KAZAHANA wunderBAR”, which absorbed two years of my life. In the spirit of art critique you may analyse it as a very unique, extraordinary process of creation in Japan, where the boundaries of identity should remain fluid, in a floating state.
The viewer has hereby an extremely rare opportunity to enter the Japanese phenomenon of ボトルキープ “Bottle keep”, in which your purchased bottle of liquor can remain in the shelfs of the bar. Prominently written with your name, a sublime, egocentric appeal in a hierarchical context, “assembled” by the secret hand of the Mama-san, for and by the bar frequenters, the female, male and non-binary customers.
Another typically Japanese cultural aspect you may observe in my work are those “patrons”, whom Mama-san has set aside for “salvation”, the so-called “Mama’s elect”. Kazahana can be regarded as a representative 会員制バー (Kai-in-sei-bar), means members-only bar. Vaguely secretive, flexible table-charges, elitist but not snobbish or posh. As I know many customers, I won’t call this system of “members-only” discriminating, more a loose group of alcohol drinkers, who like to keep, remain in the exemplified variant of Mama-san’s ambiguous “bar concept”, Mama’s mood. The bar should be quiet, confidential, discreet concerning private soul work counseling, “gemütlich” for talking and drinking. Not a place for new-coming international tourists, who would by the time, understandably, change the atmosphere. If you would like to enter the bar alone, without any referential person, attentive Mama-san would politely say to you: “Gomen nasai”, means “Sorry, please choose another bar for drinking”.
In a subtle tone, Mama-san works hard to keep her bar atmosphere cozy, despite being located in hard-boiled Shinjuku. Literati, artists, critics, activists, film, theatre, media and other creative people know how to “function” in such a drinking establishment, without aesthetic obligations. Where you may even visit the bar in the morning at 3 a.m., after reconfirmed by telephone. (Just for the record: In Kazahana I met for the second time 足立正生 ADACHI Masao, after acting in his film 幽閉者 テロリスト Prisoner / Terrorist (2007))
First I would like to express my gratitude to my buddy, novelist 島田雅彦 SHIMADA Masahiko-kun and TBS 金平茂紀 KANEHIRA Shigenori for showing up on the first day of my exhibition. What a marvellous start!
A big thank you, kamsa hamnida, danke schön, grazie mille, arigato goes to MoonSoon for her seemingly effortless engagements, graceful attitude, the Flamenco dance and singing happenings, and her very splendid cuisine, please check her website https://varietemoonsoon.com/.
I strongly recommend you to read her important text, see above, via the translation site https://deepl.com.
All this would not have been possible without the generous attitude by the charming, very open-minded Mama-san 紀久子 Kikuko-san, who believed in us, let us two do what we wanted to create.
During the exhibition, on Masahiko’s birthday the 13th, the death (on March 3rd) of 大江健三郎 OE Kenzaburo had been made public. A typical occurrence, where you, as an artist, have to react quickly.
As my exhibition in Kazahana already used the flexible display method, aka “work-in-progress”, the next morning was an easy task to re-arrange the exhibition by adding a few OE related pics (OE never visited Kazahana, despite being invited by his colleague FURUI Yoshikichi), plus the German newspaper TAZ from 1994. Kikuko-san, MoonSoon, together with the customers were surprised; that’s Kazahana’s world… ;-)
My intention to remember the Kazahana exhibition in deep Shinjuku as a curatorial experience, a revolving one, had been realised.
In contemporary art terms, my execution of “Relational Aesthetics” could be vigorously put into stage.

ART THOUGHTZ: Relational Aesthetics

The still occurring Corona related “masks-on in Tokyo” had been “shut” out successfully, smoking was (is) allowed, too. L’art oblige. La décadence artistique règne.
Future will tell, what kind of art-historical value my body of work 「風花 wunderBAR」”KAZAHANA wunderBAR” (aka everything on this page) will attract. In the meantime, please enjoy this page @ ART+CULTURE, which gives you a huge amount of chances to dig deeper into the appreciation, the enjoyment of contemporary, multi-layered Japanese culture.
Nessun maggior dolore che ricordarsi del tempo felice nella miseria.
The attentive viewer will discover, that I, as a 64 years old artist, am living my “Last Tango in Shinjuku”. Thanks to you.
See also: 吾輩はゴールデン街の天皇である Ich, der Kaiser von Golden Gai
https://art-culture.world/articles/kaiser-von-golden-gai-ゴールデン街の天皇/
No stark proposition, but controlled vulnerability, fragility as artistic practice…
without fear but very strong determination.
Shinjuku, Reiwa 5, March 27
Mario A

THE famous pinky necktie
THE famous pinky necktie
the famous pinky necktie
THE famous pinky necktie
Legendary pic. ABE-NO-MASK & 金平茂紀 KANEHIRA Shigenori
Legendary pic. ABE-NO-MASK & 金平茂紀 KANEHIRA Shigenori

See also:
今日の金平茂紀氏の発言:「ケツ舐め記者」
Today’s Statement by KANEHIRA Shigenori: “Ass-licking Journalists”
https://art-culture.world/articles/kanehira-shigenori-ケツ舐め記者/

ABE-NO-MASK & KANEHIRA Shigenori 金平茂紀
ABE-NO-MASK & KANEHIRA Shigenori 金平茂紀
2023年3月1日、風花にて
2023年3月1日、風花にて
2023年3月1日、風花にて
2023年3月1日、風花にて
Masahiko-kun in 1989
Masahiko-kun in 1989
村上春樹 MURAKAMI Haruki
村上春樹 MURAKAMI Haruki
2023年3月1日、風花にて
2023年3月1日、風花にて
MoonSoon
kazahana 風花
Nikkei
Kazahana 103
Bottle keep
“Bottle keep”
ボトルキープ
ボトルキープ

Suntory Time scene from Lost in Translation

 風花 KAZAHANA
Everyday drunken 毎日酔っ払って、楽しくin full swing @ 風花 KAZAHANA!
アイドル評論家 中森明夫 Idol critic NAKAMORI Akio @ 風花 KAZAHANA
アイドル評論家 中森明夫 Idol critic NAKAMORI Akio @ 風花 KAZAHANA
アイドル評論家 中森明夫 Idol critic NAKAMORI Akio @ 風花 KAZAHANA
アイドル評論家 中森明夫 Idol critic NAKAMORI Akio @ 風花 KAZAHANA

2019年12月25日 <中森明夫×島田雅彦対談>自分を徹底的に微分して真実を見極めることで、 私小説は普遍的な物語になりうる
https://nikkan-spa.jp/1632750

kazahana
YOSHIMOTO Banana 吉本ばなな
YOSHIMOTO Banana 吉本ばなな
吉本ばなな Yoshimoto Banana at home
吉本ばなな YOSHIMOTO Banana at home
KAZAHANA 風花
KAZAHANA 風花
風花 KAZAHANA
my ex-girlfriend
Mario A
ボトルキープ Bottle Keep
ボトルキープ Bottle keep
Bottle Keep of NAKAGAMI Kenji 中上健次 ボトルキープ
“Bottle keep” of NAKAGAMI Kenji 中上健次のボトルキープ
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風花
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Mario A Kazahana
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Actual “Da Vinci magazine” with a feature on novelist 川上未映子 KAWAKAMI Mieko
Actual “Da Vinci magazine” with a feature on novelist 川上未映子 KAWAKAMI Mieko
Mimosa
March the 8th. Varieté MoonSoon created a delicious Mimosa-related lunch with a classic Mimosa Cocktail to celebrate 国際女性デー International Women’s Day.

Varieté MoonSoon
https://varietemoonsoon.com

Kikuko Kazahana 紀久子 風花
MoonSoon explains Kikuko-san her delicious, Mimosa-related creation with a classic Mimosa Cocktail to celebrate 国際女性デー International Women’s Day.
紀久子 風花
紀久子 風花 Kazahana
Cheers to celebrate 国際女性デー International Women’s Day
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Peter
Peter
Prost!
Prost!!!
Delicious MoonSoon
Bucatini al pomodoro

“Bucatini al Pomodoro”, truly well cooked ‘al dente’, served by MoonSoon Varieté. Tastes alla Mamma! Molto buono! Bravissima!!!
Varieté MoonSoon
https://varietemoonsoon.com

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TANIGAWA Atsushi 谷川渥
TANIGAWA Atsushi 谷川渥
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Kazahana222
Kazahana333
Kazahana555
Kaiko Ken
風花 100kazahana
Kazahana
風花
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MORIYAMA Daido 森山大道
MORIYAMA Daido 森山大道
渋谷典子 Shibuya Noriko
渋谷典子 SHIBUYA Noriko with NAKAGAMI Kenji
渋谷典子 Shibuya Noriko と
with 渋谷典子 SHIBUYA Noriko
風花
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風花333
松尾貴史 MATSUO Takashi
松尾貴史 MATSUO Takashi
KAZAHANA99
Death of OE Kenzaburo (on 3rd of March) had been made public on 13th of March
The death of OE Kenzaburo (on 3rd of March) had been made public on 13th of March
Mario A The situation is under control with the work Atomkraft Nein Danke
Mario A “The situation is under control” art book, with detailed oil painting “Atomkraft Nein Danke” on the cover

https://artdiver.tokyo/product/mario

Morning of the 14th of March Re-arranging my exhibition
Morning of the 14th of March: re-arranging my exhibition
日本の特徴文化 「ボトルキープ」Bottle Keep
日本の特徴文化 「ボトルキープ」”Bottle Keep”
亡くなった方々の3本の「ボトルキープ」Bottle Keep for 3 persons who passed away
亡くなった方々の3本の「ボトルキープ」”Bottle Keep” for 3 patrons who passed away
Kazahana200 Oka
kazahana last
Back in five minutes
Back in five minutes
Kazahana 風花 5


Up-date 2023/12/29

新宿5丁目の風花、最後の忘年会 last “Bonenkai” @ KAZAHANA in Shinjuku 5-chome…

新宿5丁目の風花、最後の忘年会1
新宿5丁目の風花、最後の忘年会2
新宿5丁目の風花、最後の忘年会14
新宿5丁目の風花、最後の忘年会15
新宿5丁目の風花、最後の忘年会3
新宿5丁目の風花、最後の忘年会4
新宿5丁目の風花、最後の忘年会5
新宿5丁目の風花、最後の忘年会6
新宿5丁目の風花、最後の忘年会7
新宿5丁目の風花、最後の忘年会8
新宿5丁目の風花、最後の忘年会9
新宿5丁目の風花、最後の忘年会10
新宿5丁目の風花、最後の忘年会11
新宿5丁目の風花、最後の忘年会12
新宿5丁目の風花、最後の忘年会13

Mr. Gokai in full swing ❣️ 🤣