安田侃 傑作個展ー心がかたちにふれるとき @ ShugoArts 東京 Outstanding KAN YASUDA Solo Exhibition ― When the Mind Meets Forms @ ShugoArts Tokyo

安田 侃と亜 真里男 、オープニングレセプション 2026年10月16日 ShugoArts | 安田 侃と亜 真里男 、オープニングレセプション、2026年10月16日 @ ShugoArts
安田 侃と亜 真里男 、オープニングレセプション、2026年10月16日 @ ShugoArts

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東京のShugoArts(シュウゴアーツ)より、ボンジョルノ!そして、カッラーラからも、比喩的な意味での「サルーティ(ご挨拶)」をお送りします。ギャラリーで開催されたオープニング・レセプションには大勢の方々がお越しくださり、展覧会の開催と、安田侃氏の「2025年度イサム・ノグチ賞」受賞を共に祝う素晴らしい機会となりました。ShugoArtsの芸術的な空間は、訪れる人の心を高鳴らせてくれます。というのも、ここでは安田氏の作品に触れたり、撫でたりすることはもちろん、作品の上に腰を下ろして思索に耽ることさえも歓迎されているからです。
ここで、ギャラリーによる素晴らしい文章を引用したいと思い、傑出した彫刻家である安田侃氏に対する、美しく、愛情のこもった賛辞となっているからです。

シュウゴアーツは10月16日より、安田侃個展「心がかたちにふれるとき」を開催します。東京での個展は2001年から2002年にかけて東京都庭園美術館で開催されて以来25年ぶりとなります。
安田侃は1970年、25歳のときにイタリア・ローマに渡り、具象彫刻の巨匠ペリクレ・ファツィーニから、イタリア彫刻の本質を学びます。若き彫刻家として模索する中で、ミケランジェロの遺作《ロンダニーニのピエタ》に出会い、彫刻に宿る精神性が形を凌駕するその作品に深い感銘を受け、自らの道を歩み始めました。後にピエトラサンタへ拠点を移し、以来、大理石の聖地カッラーラの石と向き合い、いまもなお彫り続けています。
安田侃の活動の中で特筆すべきは、イタリアでの数々の大規模な野外彫刻展です。アッシジの聖フランチェスコ大聖堂(2005年)、ローマのフォロ・ロマーノ(2007−2008年)などの遺構、またミラノ(1991年)、フィレンツェ(2000年)、ピサ(2016年)などの市街での個展は、歴史的な時空の中に、そして現代の人々の生活の中に、彫刻の新たな可能性を提示し、その後の安田侃の新たな制作へも還元されていきます。
昨年は、ニューヨークのノグチ美術館よりイサム・ノグチ賞を受賞。ノグチは大理石の制作のためにしばしばピエトラサンタを訪れ、安田侃は工房を共にしたことが縁で、二人の交流は晩年まで続きました。
また本年は、ヴェネチア・ビエンナーレの会期に合わせ、ヴィルモット財団主催の「静寂の島」展にて、人と彫刻の新たな関係性を提示しています。
展示風景、安田侃公式ウェブサイトへ 
https://www.kan-yasuda.co.jp/ja/exhibition/isole-del-silenzio-静寂の島/

安田侃は、自らの彫刻を通して、身体性を超え、さらに時間をも超えていくような彫刻の可能性を追求してきた作家ともいえます。
シュウゴアーツで開催される本展においても、その一端が示されることでしょう。
ギャラリーの二室目には、私たちの身体を受け止めるほどの大きさをもつ「天秘」が、上昇と下降の運動体として提示されます。
https://shugoarts.com/exhibitions/e01300/

私は安田さんと30年以上にわたる個人的な親交があります。東京のいたるところで、私は彼の「カッラーラの魔法」を感じることができます。安田さんがイタリアの大理石に日本の魂を吹き込み、命を宿らせる様子は、いつ見ても魅惑的です。彼の作品と向き合うことは、超越的な体験をもたらしてくれます。

安田さんのお言葉:「作品を発表するたび、私は「この地の空気を吸って、末永く生きていってほしい」という言葉を添えて、それらを見送る。一度据え付けられた石は、数十年、数百年、あるいは数千年もの間、そこにあり続けるはずだ。」