佐藤純也の魅惑的なペインティング論述 SATO Junya with a fascinating statement on painting

「これはパイプではない」を素晴らしく拡張し、組織的な美学プラクティスを構築する by SATO Junya。
気になるのは、タイムリーを概念化させた「SNS・自撮り・アイコン」、「紙袋」。展示空間のインスタレーション作りが鋭く、これらのシミュラークルにより、鑑賞者は混乱。
現代ソーシャルメディアの誰もがどこかで似たものを示しているという暗黙のアート・コンテクスト。

非常に巧妙なやり方で、micro-cosmosからmacro-cosmosまで揺れ動き、形象にはまり、考え込ませる。
結局、作品を触りたくなる願望は、制作者の思う壺。

佐藤純也の発想力により、「キャンバス感覚」(sensibilty towards the material linen) において、どちらが表か裏か見分けがつかない難題を示す「ペインティングの魅惑」は、ステートメントとして、面白い。

刺激の強い「現色」を塗るだけではなく、媒体のテクスチャー、立体視の構造は、村上三郎の伝説的パフォーマンス「入口」と「出口」に通じ、楽しく、自分の国の美術史を論及させる意図を再認識させ、「1つ覚えて、8つ忘れる」の概念上にある佐藤さんの現代アートは、見事。

一方、良心的な作品の中に、現代社会に関するクリティカル・コンシェンスやユーモラスな精神が潜在し、画家の「アイデンティティー」探し、画像の事実と虚構の間の境界、「コンセプチュアル・ペインティング」の魅力を、お上手に匂わせている。
そして、我々鑑賞者の喜びは、とっても珍しい隠れキャラを展示空間で見つけること：ガラパゴスのblue-footed booby！
流石と言える、佐藤純也の世界観へようこそ ´し｀。

東京、2018年8月3日
亜 真里男

佐藤純也 SATO Junya
1つ覚えて、8つ忘れる
I memorize one thing, and forget eight things
2018/7/28 – 8/25、会期延長：〜9月8日（土）まで
Thu – Sat 12:00 – 19:00
Sun 12:00 – 18:00
青山｜目黒 AOYAMA | MEGURO
2-30-6 Kami-Meguro, Meguro-ku, 153-0051 Tokyo
http://aoyamameguro.com/en/contact/

http://aoyamameguro.com/artists/junya-sato-i-memorize-one-thing-and-forget-eight-things/
http://aoyamameguro.com/en/artists/junya-sato-i-memorize-one-thing-and-forget-eight-things/

明日、8月4日 土曜日、18：00
「佐藤 純也：1つ覚えて、8つ忘れる」 スペシャル トーク
作家自身による作品解説です。

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